GoogleスプレッドシートでSUM関数を使用して値の合計を算出することは多いです。ただ、単純な合計だけでなく、条件に該当するものだけの合計を出したいというケースもあります。
そんなとき、GoogleスプレッドシートではSUMIF関数を使用します。
SUMIF関数は、その名前のとおり、SUM関数とIF関数を組み合わせた関数です。指定した範囲の中で、指定した条件に合うものだけの合計を出すことができます。
条件には「>、<、<>、=」の論理演算子の他、ワイルドカードも使用することができるため、活用の幅も広いです。Googleスプレッドシートを活用していく上で、おさえておきたい関数です。
今回は、そのSUMIF関数について詳しく解説していきます。
SUMIF関数とは・SUMIFS関数との違い
SUMIF関数(サムイフ)とは、冒頭に記載したとおり、指定した範囲の中で、条件に該当するものだけの合計を算出することができる関数です。
支店ごと、商品ごとの売上合計を算出するなど、「〇〇ごと」といったように条件を絞った合計を出すことができる便利な関数です。
もうひとつ類似の関数としてSUMIFS関数があります。
SUMIF関数とSUMIFS関数の違いについては、IF関数とIFS関数の違いと同じです。
SUMIF関数で指定できる条件はひとつですが、SUMIFS関数は複数の条件を指定して、データの合計を算出することができます。複数列の値を使用して比較したい場合などはSUMIFS関数を使用することになります。
SUMIF関数の使い方
では、SUMIF関数の使い方について見ていきましょう。
まずはSUMIF関数の使用例と構文を確認します。
<使用例>
=SUMIF(A1:A10, “>50”)
=SUMIF(A1:A10, “支払済み”, B1:B10)
<構文>
=SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])
範囲 :条件判定を行う範囲。
条件 :合計の対象とする条件式。
[合計範囲]:合計する範囲。「範囲」と異なる場合に指定する。
次に実際のサンプルを見ながらSUMIF関数で何ができて、どう便利なのかを確認していきましょう。
例えば、果物の売上管理表からりんごの売上の合計を知りたいとします。
=SUMIF(B2:B9, “りんご”, E2:E9)
「範囲」で指定した B2:B9 の中から「りんご」に一致する行を求め、E2:E9 の中で該当する行の合計を算出しています。
SUMIF関数で日付を条件に使用する
SUMIF関数では文字列や数値だけでなく日付を条件に使用することもできます。
日付を条件にする場合、正しく判定させるためにはDATEVALUE関数を使用します。
=SUMIF(A2:A9,DATEVALUE(“2022/8/12”), E2:E9)
「2022/8/12」分の売上合計金額を算出しています。
日付判定を行う場合、DATEVALUE関数を使用するという点がポイントです。DATEVALUE関数を使わないと正しい判定がされず、うまくいかないときがあるため、注意してください。
なお、セル参照する場合は、DATEVALUE関数は必要ありません。
=SUMIF(A2:A9, G2, E2:E9)
別シートのセルを参照する
SUMIF関数を使用するとき参照先のデータ(表)を別シートとすることもできます。
同一のスプレッドシートの別シートを参照したいときは、
‘シート名’!セル範囲
というようにシングルクォーテーションでシート名を囲み、その後にエクスクラメーションマーク(ビックリマーク)を記述することで行えます。もしくは、数式入力途中にシートを切り替えて、対象とするセルの範囲をドラッグすれば、セルの範囲とともにシート名も自動的に入力されます。
SUMIF関数のまとめ
今回は、条件に該当するものだけの合計を算出してくれるSUMIF関数について紹介しました。
SUMIF関数を使用するケースはとても多いです。例えば、「支店ごとの営業成績を出したい」「月ごとの売上を出したい」「生徒ごとの全科目の合計を出したい」などなど、Googleスプレッドシートを使っていく上で、欠かせない関数と言えます。
実際にSUMIF関数を使ってみて、その便利さを体感してください!
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