Googleスプレッドシートには標準でたくさんの機能が搭載されています。
しかし、使い方は人それぞれであり、これだけあれば十分と考える人もいれば、もっとこういう機能が欲しいと考える人も必ずでてきます。
ただ、それらニーズに応えるためにすべての機能を搭載していたら、ほとんどの人が使わないような機能が増え、動作が重たいなどの弊害がでてきてしまいます。
そんなとき、ソフトウェアに後から機能を追加する仕組みがあれば便利です。
必要な人だけ、必要な分の機能を追加できるようにすることで、ソフトウェアが無駄に肥大化することを防ぎ、軽快な動作を可能にする。
そんな画期的な仕組みが「アドオン」です。
Googleスプレッドシートとは?
GoogleスプレッドシートはGoogleが提供する表計算ソフトです。
パソコンへのインストールは不要。インターネットへの接続環境とWebブラウザさえあればOK。
Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用できるという、まさに「使わない手はない」と言えるソフトです。
Googleスプレッドシートのアドオン機能とは?
アドオンとは、ソフトウェアに対して後付けで自由に機能追加するための仕組みです。
汎用的な機能は標準搭載しておき、「ビジネス」、「会計・財務」、「教育」など、より専門的な分野に特化した機能については、この「アドオン機能」により、必要に応じて後付けできるようになっています。
Googleスプレッドシートのアドオン機能の使い方
Googleスプレッドシートには、便利なアドオンがたくさんあります。そのアドオン機能の使い方について見ていきましょう。
アドオンのインストール
アドオン機能を利用るには、使用したいアドオンをインストールする必要があります。
まず、Googleスプレッドシートを起動し、画面上部のメニューバーから[アドオン]の[アドオンを取得]を選択します。
すると、「Google Workspace Marketplace」と呼ばれるアドオンを公開しているWebページが表示されます。
ここから使用したいアドオンを探し、インストールします。
あとは、使いたいアドオンを選んで[許可をリクエスト]するだけでインストールが完了します。
アドオンの使用方法
インストールが無事完了すると、Googleスプレッドシートの[アドオン]のメニューにアドオンが追加されて、使用できるようになります。
あとは、[アドオン]メニュー配下に追加された操作メニューから追加したアドオンを使っていくことになります。
例えば、電子印鑑を挿入する「DigitalStamp4Sheet」というアドオンを使用する場合を例にアドオンの使い方を少しだけ紹介します。
[アドオン]メニューから[DigitalStamp4Sheet] > [OpenSidebar]をクリックします。
すると右側に操作パネル(サイドバー)が表示されます。
その操作パネルから、以下の手順で操作すると、電子印鑑を挿入できます。
1.「ファイルを選択」ボタンをクリックし、電子印鑑画像を選択
2.「Stamp」ボタンをクリック
アドオンの使い方は「アドオン」によって変わってきますが、基本的に上記のようにアドオンの操作パネルから使用することになります。
アドオン使用の注意点
アドオンをインストールすれば、業務効率を何倍にもアップすることができる。ウソのように聞こえるかもしれませんが本当です。
業務効率を上げる以外にも、オシャレで見やすい資料を作成することや子供向けのかわいらしいグラフを作ることも簡単にできてしまいます。
ただ、そんな便利なアドオンを使うためには使用時の注意点もおさえておく必要があるでしょう。
ここでは、アドオン使用時の注意点について詳しく考えていきます。
説明やメニューが英語表記のものが多い
アドオンは海外で作成されたものが多く、説明やメニューが英語表記となってしまうモノが多いです。
英語が苦手な方は、使いづらく感じるかもしれません。
ただ、Google ChromeをはじめとするイマドキのWebブラウザは翻訳機能を備えています。
GoogleスプレッドシートはWebブラウザ上で動くため、その翻訳機能を活用できます。
翻訳の仕方も簡単で、例えば、Google Chromeの場合であれば、右クリックしたメニューから「日本語に翻訳」を選択すれば、日本語に翻訳してくれます。
直観的な操作が可能なアドオンも多いので、こうした翻訳機能を活用すれば、迷うことなく操作できるでしょう。
逆に、それでも操作が難しいと感じるものであれば、あまり良いアドオンとは言えないかもしれません。
有料のアドオンも存在する
Googleスプレッドシート自体は無料で使えますが、アドオンは有料となっているモノもあります。
有料版アドオンの場合、試用期間や機能制限が設けられているケースが多いです。
試用期間が過ぎた後であったり、すべての機能をフル活用したい場合は、アドオンを購入しなければなりません。
無料のアドオンで大抵のことは実現できるので、まずは有料のアドオンも存在するということを知っておくだけで良いでしょう。
動作が重くなることがある
基本的にアドオンはいくつでもインストールすることが可能です。
なので、試しにあれこれアドオンをインストールしていき、使わなくてもそのままにしておいてしまうことが結構あります。
ここに思わぬ落とし穴が隠れています。
それは、「アドオンが原因でGoogleスプレッドシートの動作が重たくなってしまうということがある」ということです。
一般的に機能の多さと処理速度の速さは反比例します。機能を増やせば動作が重くなり、機能を減らせば動作が軽くなる、そういう傾向があります。
そのため、必要なモノのみをインストールしておき、不要なモノはアンインストールしておくことが望ましいです。
アドオンのアンインストールも簡単に行えます。
メニューバーから[アドオン]の[アドオンを管理]を選択します。
すると、インストール済みのアドオン一覧が表示されるため、不要なモノを選択して[アンインストール]をクリックするだけです。
インストールしたけれど使いにくかったり、思ってたものと違ったら、どんどんアンインストールしていきましょう。
おすすめアドオンの紹介
アドオンはGoogleに限らず、企業や個人でも開発が可能で、その種類は豊富にあります。
似たような機能を持つものもたくさんあり、どれが使いやすいのか、どれを選んだら良いのか、はじめて使う方は特に、迷ってしまうことも多いでしょう。
そこで、わたしがおすすめするアドオンを5つ選んでみました。
⇒『Googleスプレッドシートのアドオンで業務効率化!おすすめ5選を紹介します!』
スケジュール管理や進捗管理をガンチャート形式で簡単にできるようになるアドオンやアイデアを可視化できるようになるものなど、アドオンってこんなに便利なんだと実感できるものを厳選しているため、ぜひこちらも確認してみてください。
Googleスプレッドシートのアドオンと使い方のまとめ
単体でもすごく便利なGoogleスプレッドシート。アドオンをインストールすることでますますやれることも増えて、便利になります。
ITツールというものは「知ってるか、知らないか」それだけで業務効率がまるで変わってきます。
「2倍、3倍アップする」と言われても誇張表現のように聞こえるかもしれませんが、本当によくあることです。
アドオンという仕組みを知らなかった方、知ってはいたけどあまり活用できていないと感じている方は、この機会にぜひ、ご自身にあったアドオンを探してみてください。
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