初心者でも簡単に理解!IFERROR関数の基本的な使い方と使い所

スプレッドシートを使用する際に、数式の評価結果がエラーになることがあります。このような場合、計算が停止してしまい、作業効率が著しく低下することがあります。しかし、ExcelやGoogle Sheetsなどのスプレッドシートには、IFERROR関数という便利な関数があります。この関数を使用することで、式の評価結果がエラーになった場合に、指定された値を返すことができます。例えば、0で割り算を行う場合には、IFERROR関数を使用して0を返すことができます。

この記事では、IFERROR関数の基本構文や使い方、エラー処理における使い方などについて解説しています。IFERROR関数を使用することで、エラーが発生しても計算結果を得ることができるため、スプレッドシートの使い勝手が向上します。ただし、適切な値を指定することやエラーの原因を正確に特定することに注意しながら使用することが大切です。

初心者から上級者まで、スプレッドシートを利用するすべての人にとって、IFERROR関数は非常に便利な機能です。この記事を参考に、IFERROR関数を使いこなし、スプレッドシートの作業効率をアップさせましょう!

目次

「IFERROR関数とは?

1-1. IFERROR関数の定義

IFERROR関数は、ExcelやGoogle Sheetsなどのスプレッドシートで使用される関数で、式の評価結果がエラーになった場合、指定された値を返します。

1-2. IFERROR関数の特徴

IFERROR関数は、エラー値の置き換えを自動的に行うため、エラーの原因を特定することが困難になることがあります。また、エラー値のみを置き換えることができ、エラー値を含むセル自体を修正することはできません。

IFERROR関数の使い方

2-1. IFERROR関数の基本構文

IFERROR関数の基本構文は、以下の通りです。
=IFERROR(評価する式, エラー値の場合に返す値)

2-2. IFERROR関数の使用例

2-2-1. IFERROR関数によるエラー値の置き換え

例えば、セルA1とB1に数値が入力されている場合、A1/B1を計算する式は以下のようになります。
=A1/B1
しかし、B1が0である場合には、#DIV/0!エラーが発生します。この場合、IFERROR関数を使って以下のように書き換えることができます。
=IFERROR(A1/B1, 0)
この式は、B1が0である場合に、0を返します。

2-2-2. IFERROR関数を用いた計算式の処理

IFERROR関数は、複雑な計算式の中でも使用することができます。例えば、以下のような式を考えます。
=(A1+B1)/(C1-D1)
この式では、C1-D1が0になる場合に、#DIV/0!エラーが発生します。この場合、IFERROR関数を使って以下のように書き換えることができます。
=IFERROR((A1+B1)/(C1-D1), 0)
この式は、C1-D1が0になる場合には、0を返します。

IFERROR関数とISERROR関数の違い

3-1. ISERROR関数の説明

ISERROR関数は、指定された式がエラーを返す場合にTRUEを返します。IFERROR関数とは異なり、エラーの種類を問わず、すべてのエラー値に対してTRUEを返します。

3-2. IFERROR関数とISERROR関数の比較

IFERROR関数は、指定された式がエラーを返した場合に、指定された値を返します。一方、ISERROR関数は、エラー値の有無を判定するだけであり、エラー値がある場合にTRUEを返します。IFERROR関数は、エラー値を置き換えるという処理を行いたい場合に使用されますが、エラーの種類を問わずに処理を行う必要がある場合には、ISERROR関数を使用することが適しています。

IFERROR関数を使ったエラー処理

4-1. IFERROR関数を使った#VALUE!エラーの処理

VALUE!エラーは、数式内に誤った型の引数が含まれている場合に発生します。この場合、IFERROR関数を使用して以下のように処理することができます。

=IFERROR(数式, エラー発生時に返す値)

4-2. IFERROR関数を使った#DIV/0!エラーの処理

DIV/0!エラーは、数値を0で割ろうとした場合に発生します。この場合、IFERROR関数を使用して以下のように処理することができます。

=IFERROR(数式, 0)

4-3. IFERROR関数を使った#N/Aエラーの処理

N/Aエラーは、関数や式が求める値を見つけられなかった場合に発生します。この場合、IFERROR関数を使用して以下のように処理することができます。

=IFERROR(数式, “値が見つかりませんでした。”)

IFERROR関数の使い方をまとめる

5-1. IFERROR関数のメリット

IFERROR関数を使用することで、エラー値が発生した場合に、指定した値に置き換えることができます。これにより、エラーが発生しても処理が続行され、計算結果を得ることができます。

5-2. IFERROR関数のデメリット

IFERROR関数を使用すると、エラーの原因を特定することが困難になる場合があります。また、エラーの種類を問わずに置き換えが行われるため、意図しない結果が得られることがあります。

5-3. IFERROR関数の注意点

IFERROR関数は、エラー値が発生した場合に指定した値に置き換えるため、エラーの原因を正確に特定することができません。そのため、エラーの原因を特定することが必要な場合には、IFERROR関数を使用せ

ず、代わりにエラーを判定する関数(例:ISERROR関数)を使用することが望ましいです。また、IFERROR関数を使用する場合には、置き換える値に適切な値を指定することが重要です。例えば、0で割り算を行う場合には、0を返すように指定することが適切です。

IFERROR関数は、ExcelやGoogle Sheetsなどのスプレッドシートで、エラー処理に広く使われています。正しく使用することで、エラーに対する処理をスムーズに行うことができます。

まとめ

IFERROR関数は、ExcelやGoogle Sheetsなどのスプレッドシートでよく使用される関数の一つです。エラーが発生した場合に指定した値に置き換えることができ、エラーに対する処理をスムーズに行うことができます。この関数の基本構文や使用例、ISERROR関数との違い、エラー処理における使い方など、様々な観点から解説してきました。

IFERROR関数を使用することで、エラーが発生しても計算結果を得ることができるため、スプレッドシートの使い勝手が向上します。しかし、エラーの原因を特定することが困難になることがあるため、置き換える値に適切な値を指定することが重要です。また、エラーの種類を問わずに置き換えが行われるため、意図しない結果が得られることがある点にも注意が必要です。

IFERROR関数は、スプレッドシートでのエラー処理において非常に便利な機能です。正しく使用することで、エラーに対する処理をスムーズに行い、スプレッドシートの使い勝手を向上させることができます。しかし、適切な値を指定することやエラーの原因を正確に特定することに注意しながら使用することが大切です。

よくある質問

IFERROR関数の使い方を教えてください。

IFERROR関数は、ExcelやGoogle Sheetsなどのスプレッドシートで使用される関数で、式の評価結果がエラーになった場合、指定された値を返します。基本構文は、「=IFERROR(評価する式, エラー値の場合に返す値)」です。具体的には、エラーが発生した場合に何かしらの値を表示することができます。

IFERROR関数とISERROR関数の違いは何ですか?

IFERROR関数は、エラー値の置き換えを自動的に行うため、エラーの原因を特定することが困難になることがあります。一方、ISERROR関数は、指定された式がエラーを返す場合にTRUEを返します。IFERROR関数とは異なり、エラーの種類を問わず、すべてのエラー値に対してTRUEを返します。

IFERROR関数を使って#DIV/0!エラーを処理するにはどうすれば良いですか?

#DIV/0!エラーは、数値を0で割ろうとした場合に発生します。この場合、IFERROR関数を使用して以下のように処理することができます。「=IFERROR(数式, 0)」という式を使います。これにより、エラーが発生しても、0を返すことができます。

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この記事を書いた人

本業はベンチャー企業のウェブディレクター兼ウェブマーケター。
工場作業員→ウェブ業界に30歳手前で転職した独身会社員。
趣味はカメラと読書。
マーケティングとデータ分析が大好物。

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